加工・検査事例 | 2026年10月7日

高精度非球面・赤外線光学部品の加工事例

日本の光学設計・研究開発・調達担当者向けに、Junbang Opticsの曲面光学部品、非球面および赤外線光学部品の製造・検査例を紹介します。

図面の数値だけでなく、材料、測定口径、面形評価の定義、コーティング条件をそろえることが、試作から量産へ進めるための重要な確認事項です。

図面・仕様書で相談する
Junbang Opticsの曲面・非球面光学部品の実物例
当社ウェブサイトで公開している光学部品の製造事例。

実物と計測

3つの製造・検査例

事例1:石英ガラス曲面光学部品のZygo測定

公開している石英ガラス曲面部品の干渉計測定例では、約140.7 mmの測定口径でPV 37.213 nm、RMS 3.878 nmという結果が示されています。これは当該試料・測定条件における結果であり、すべての口径、材料、形状で同じ値を保証するものではありません。

石英ガラス曲面のZygoレポート:PV 37.213 nm、RMS 3.878 nm
石英ガラスの実測例画像を開くと、公開レポートの測定表示を確認できます。

見積時には有効口径、評価領域、除去する成分、測定波長、表面形状と透過波面のどちらを評価するかを確認します。PVとRMSは異なる指標のため、固定の係数で置き換えずに扱います。

事例2:120 mm環状MgF₂非球面ミラーの検査

120 mm環状MgF₂非球面ミラープロジェクトの公開例では、LUPHOScanによる形状測定レポートを紹介しています。中央に開口がある部品では、外径と内径に加えて、実際に評価する環状領域を明確にすることが重要です。

120 mm環状MgF₂非球面ミラーのLUPHOScan検査レポート
非球面の計測事例数値保証と受入判定条件は、個別図面および検査仕様で合意します。

非球面の見積には、曲率半径、円錐定数、非球面係数、サグデータとその単位・符号規約をご提示ください。面形誤差だけでなくスロープ誤差を指定する場合は、評価方向、サンプリング間隔、評価窓も確認します。

MgF₂非球面ミラーの詳細(英語) / 非球面加工・検査の詳細(英語)

事例3:ZnSe赤外線ビームスプリッター

ZnSe赤外線ビームスプリッターの実物例を紹介します。CO₂レーザーなどの光路で使用する部品では、設計波長、入射角(AOI)、偏光、反射率・透過率、裏面のARコーティングを組み合わせて仕様を決定します。

Junbang OpticsのZnSe赤外線ビームスプリッター実物
ZnSe赤外線光学部品掲載写真は製品例です。特定波長・入射角での性能保証を意味するものではありません。

測定曲線には測定入射角と偏光条件を併記します。0°で測定した結果を、そのまま45°の性能として提示することは避け、設計条件に対応した検査方法と保証範囲を見積段階で確認します。

ZnSeビームスプリッターの詳細(英語)

加工精度の考え方

加工等級別の参考値

以下は加工方式を検討するための目安であり、製品共通の保証値ではありません。材料、口径、形状、加工・検査条件により対応可否を確認します。

加工区分参考面形精度参考表面粗さ想定用途
精密加工PV 0.3–1.0 μmRa 10–30 nm照明・一般産業光学
超精密加工PV 0.1–0.3 μmRa 1–10 nm赤外線イメージング・ビーム整形・精密機器
高精度の決定論的研磨RMS 5–10 nmRa 約0.5–2 nm高性能イメージング・研究・レーザーシステム
特別仕様の高精度加工RMS ≤5 nmサブナノメートル級は個別相談先端研究・高精度計測・宇宙光学

PVは最大高低差、RMSは二乗平均平方根による指標です。Raは表面粗さの指標であり、面形RMSとは異なります。「λ/○」の指定には測定波長も必要です。上記の精度と粗さを同時に満たせるかは個別評価となります。

図面から試作・量産へ

技術確認と検査計画

1. 仕様の確認

材料、外形、有効口径、面形・粗さ、コーティング条件と用途を確認。

2. 加工・検査の提案

形状に適した加工工程、検査方法、リスクと代替案を検討。

3. 試作評価

合意した検査条件のレポートと試作品を提出し、実機で評価。

4. 量産条件の確定

数量別単価、初回納期、月間納入数量と検査範囲を確認。

日本向け技術相談

非球面・赤外線光学部品の図面見積

図面、材料、数量、希望納期、面形・粗さ、波長・AOI・偏光、必要な検査レポートをご連絡ください。機密図面は公開せず、メールでお送りください。個別仕様に基づいて対応可否と商業条件を確認します。

lily@wuhanjunbang.com